すでに、海外ツアー用、国内ツアー用など商材に合わせた業務パッケージを利用していて、それら業務パッケージにはWebサイトでの検索、予約申込までの機能はありましたが、業務的な用途に作られたもので、柔軟性が低く、前時代的なデザインは修正することも出来ずにおり、決して消費者にとって使いやすいものではありませんでした。
サイトには季節やテーマごとに売り出したい商品を集めた特集ページなども設置していましたが、HTMLがわかるWeb担当者は一人。全特集ページのHTML制作、自社営業から都度依頼がくる商品の更新も一人で対応していました。Webサイト、特に旅行商品はスピードが重要です。その時に掲載されていないと消費者は別の会社に行ってしまいます。夕方にサイトの更新依頼が担当者に来て変更作業が深夜に及ぶこともしばしばで、一方で営業はなかなか更新されない自社サイトに不満を持っていました。
販売終了した商品の更新が間に合わず問合せを受け付けてしまったり、長期間更新されない商品情報や、常に数多くのリンク切れが散在しており、消費者の信頼度低下、商品販売の機会損失に繋がりかねなく、Webサイトの構成、運用の改善に迫られていました。
今日企画した旅行を、今日サイトに掲載したいときに、更新が出来る人が限られて掲載が遅れるという今までの状況が繰り返されないよう、例えば、支店の営業や窓口担当者が、サイトのデザインの統一感を守りつつ、自由に更新できる必要があります。
ホテルやオプショナルツアーなどの大量のコンテンツを作る必要があるものは、定型のフォーマットにして、画像や文字を入れることで、HTMLを使うことなくサイトのデザインに沿って制作して業務を効率化できる必要があります。
旅行商品の数は膨大で半期単位に1万ツアーを超えることも普通です。旅行会社には、通常、ツアーを業務的に管理するための基幹システムがあり、基本情報、価格、催行日などを管理しています。Webサイトに掲載するために商品情報を二重に登録するのは不可能です。サイト上に表示するツアーの情報は基幹システムのデータを使うことが前提でした。
HTMLの知識のないユーザーでも画像、テキストの登録することで、元のデザインに沿ったページが制作できるよう設計。ページの構成要素を文字、画像だけになるまで細分化し、パーツ化します。入り組んだHTMLで構成されるデザインでもこの入力形式であれば、担当者の専門知識は不要です。
同じページの中でも部署、役割により入力画面を分割し、各支店の営業が掲載したい、受付を終了した商品、支店の紹介ページを更新できるようになり、営業担当者がWebサイトコンテンツをコントロールできるようなりました。
Web担当者は単純なHTMLの更新作業から開放され、画像素材の作成や、CMSで生成する特集の企画、構成を考え、サイトに訪れるユーザーのことを第一に考えたコンテンツ作りに専念できるようになりました。
国内大手企業にも多数採用されている、マルチサイト、マルチデバイスに対応し、サイトのデザインに合わせた最適なコンテンツ管理を実現するCMSに、問合せフォーム、顧客・会員管理、メール配信、アクセス解析、行動履歴分析のマーケティング機能を統合し、基幹システムとの柔軟な連携を可能するオールインワン・パッケージです。
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