構築の背景
年商1,000億円超の国内大手製薬企業から持ち込まれた要件は、既存CMS製品では実現が困難なものでした。基幹連携、診療科別の行動可視化、MRへの定期フィードバック、将来的なMA導入まで見据えた拡張性——これらを一つのプラットフォームで実現するには、完全自社開発のCMSと製薬業界の要件を知り抜いたエンジニアリング力が必要でした。
開発ベンダーへの要件提示
開発ベンダーには、以下の条件を満たす会員サイトの構築が求められました。
- 効率的なコンテンツ管理 —— 社内ガイドラインに準拠した運用が可能であること
- マルチデバイス対応 —— PC・スマホ・タブレットに対応
- 制限付き公開 —— PDFなど一部コンテンツの非会員向け閲覧制御
- パーソナライズ表示 —— 医師の属性や行動に応じた出し分け+セグメントメール誘導
- 行動ログの蓄積と可視化 —— 閲覧・開封履歴などの統合ログ管理
- システム連携と拡張性 —— 基幹連携・独自レポート・将来的な機能追加への柔軟対応
開発体制と成果
writeWired CMS Platformを採用し、STSD株式会社が構築を担当。要件に沿って開発は計画通りに進み、大きな問題もなく完了しました。
旧サイトのHTMLコンテンツはCMSテンプレート化してスムーズに移行。会員情報もCSVインポート機能とチェック機能を活用し、整合性を確保しながら正確に移行されました。
切替作業も、事前計画に基づき短時間で完了。会員サイトは無事リニューアルされ、安定した運用がスタートしました。
リリース後の効果と今後の展開
リリース後は、会員数やアクセス数が四半期ごとに順調に伸長。社内で蓄積された情報をCMSで質の高いコンテンツとして発信し、医師からの評価も向上しました。
医師の閲覧傾向をMRに定期フィードバックする仕組みも整い、会員サイトは営業活動の補完チャネルとして定着。現在も中長期計画に沿った機能拡張と施策強化が継続されています。
リリース後、中長期計画に沿った追加拡張開発を継続
リリース後は中長期計画に基づき、以下の追加機能を実装しました
- AWS移行支援 —— 影響調査や手順整備を通じてインフラを最適化
- アクセスログ自動エクスポート —— 基幹システム連携による行動分析の高度化
- 診療科別ダッシュボード —— 会員属性ごとの行動可視化を強化
- ターゲティングバナー —— 会員の属性や行動に応じた訴求を最適化
- HTMLメール用コンテンツテンプレート —— CMSからの効率的なメール作成・配信を実現
- MA機能の導入 —— 医師の属性ベースの自動メールで個別対応を強化
- CMS経由の医師とのメール送受信 —— MRと医師の関係構築を推進
これらにより、会員サイトはインフラ・分析・コミュニケーションの各面で進化。現在も機能開発は継続されており、医師との信頼関係を深める重要なチャネルとして活用されています。
リリース時のWebサイト情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テンプレート数 | 約50 |
| デバイス | レスポンシブ |
| リリース時コンテンツ数 | 約2,000 |
| リリース時コンテンツ移行 | 手入力 |
| 開発期間 | 6ヶ月 |
| Addon/プラグイン開発 | 基幹データ取り込み・外部コンテンツ取り込み・製品マスタCSVインポート/エクスポート・基幹データ参照 |
| その他 | 初期会員データは標準機能のCSVインポートを利用 |

















