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writeWired CMS 開発日誌

CMS、嫌いですか?せっかく導入したCMS。どうすれば「CMS嫌い!」にならないで済むでしょう?

「CMS嫌い!」というお話を耳にします。よく話を聞くとそれでは嫌いになってしまうのは無理もないかも知れません。せっかく導入したCMS。どうすれば「CMS嫌い!」にならないで済むでしょう?

  • 2016年 11月 10日

CMS、嫌いですか?

CMSを導入する際、すでにCMSを使っている、あるいは別のCMSを平行して利用する、という方にお会いする機会が増え、よく「CMS嫌い!」というお話を耳にします。口にするのはもちろん実際に管理画面を触ってコンテンツを登録している方々ですが、理由を聞いても「使いにくい」とだけ。どこがどう?と聞いても「とにかく嫌い」と・・・。

CMSの一部にはよく耳にする、利用企業も多数の商用CMSの名前も。いくらなんでもそれだけ立派なCMSでこれだけ毛嫌いされるのもおかしい話です。

よくよく話を伺ってみるとその商用CMSは細かく要素を定義して、エンドユーザーが更新する場合は文字や画像を入力していけば簡単に登録できる、というもののはずが、CMSテンプレートを開発した会社さんが、自社で取り扱っているはずのそのCMS製品仕様をよくわかっておらず、エンドユーザーに用意されたのは「自分で全部HTML入れてください、ヘッダー、フッターはテンプレ機能で綺麗に表示されます」というものだったそうです。

期待していたことが全く実現できず、さらに「こういうものだから」と説明され、出来る出来ないの判断がつかないエンドユーザーさんは不満を覚えつつも我慢するしかありません。これでは嫌いになるのも当然です。

この話ではエンドユーザーがHTMLが分からない、書きたくない、ということが前提ですが逆の例もあります。コンテンツを更新するエンドユーザーがHTMLを理解している場合は、逆に一つ一つの項目への文字入力が手間なのでやっぱり面倒で使いにくい、CMS嫌い、となってしまいます。

重要なのは「使う人の知識をどれくらい想定してCMSの選定、テンプレートの設計、開発を行うか」です。そこがずれると良い結果にはなりません。

やりたい事を伝えましょう。自分が納得いくまで

この例のような「編集できるようにすればいい」というテンプレートが開発されてしまった経緯も見直す必要があります。

CMSは設計の粒度がとても細かくなるケースがとても多く、またそのほとんど良くも悪くもが「最終的にはエディタでなんとかできてしまう」ので、例えばとても細かなHTMLの段組みであっても、「ここはエディタでできますよ」と言われると、なんとなく出来る気になるものです。そして「やりたい事は伝えて、出来ると言われた」となってしまいます。

設計する場合は画面のレイアウトを見ながら進めますが、レイアウトに入れられたテキストのサンプルが「テキストテキストテキスト」「サンプルサンプルサンプル」のような、ダミーの文字を置いてしまいがちですが、これも実際に文字が入ったもので見てみると、こうじゃなかった、というケースが多々あるので、極力入力されるであろう文字を入れて検討を進めましょう。

また仕様を検討する上で見落としがちなのが「データが入ってない場合」の考慮です。レイアウトを見ながらの検討の場合、全要素が入った状態で確認をすると思いますが、ある項目(例えば製品画像)がない場合にどのような挙動をするのか、一つ一つ入念に確認しましょう。項目が必須であれなら必須、任意なら未入力の場合、どのような振る舞いをするのが正解なのか、仕様として決めます。未入力の場合に要素を非表示にする、いわゆるトルツメはHTMLまで出来上がっていると戻り作業が発生する場合があります。

ユーザーも「この場合はどうなるの?」という確認が必要ですし、開発側も「この場合はこうなります」という説明、両者の認識を合わせて合意をし、それを仕様とします。

決めないといけないことって結構多いんですよ

お知らせや製品情報など、一覧ページがあってクリックすると詳細へ、というのはどのサイトにでもあるパターンですが、並び順は特に注意して検討しましょう。

企業サイトでは製品情報やお知らせなど、種類に問わず、この順に表示したいという意思が非常に強いものです。ただ、設計時に「ここは新着順で出ます」と言われると「あぁ、なるほど制御できるのね」と思ってしまい、そこで検討が終わってしまう場合が多々あります。

また例えば公開日が同じだった場合に次の順序はどうするか、また公開日ではなく、優先順位のような項目を使って制御する場合も思った通りに並べることができるのか。これは仕様を決めるユーザーが検討、確認、決定しないとなりません。
(考えるのが面倒でついついおざなりになりがちですが、のちのちに問題になる場合が多い重要ポイントです)

CMS設計、開発する方は、特にユーザーに分かってもらえる気遣いを

ユーザーさんはやっぱりどんなに頑張っても全部理解するのは難しいので、そこはプロである開発側が漏れなく、分かってもらえるような気づかいを忘れないようにしたいものです。打合せの中でも

「この場合、並び順はこうなります、例えばある製品をずっと上位に載せたいといった事は出来ないですがいいですか?」

「一覧は恣意的に並べたいときは公開日時とか優先順位の制御だと運用的に限界が来ますよ、だから一個一個選択するようにしましょう」

「トップのこのエリアにはテンプレートで対応できないデザインに備えて、エディターで編集できる領域を一つ置いておきましょう」

など、ユーザーの方の要望を聞くだけでなく、要望によって起こる制約や考慮点などをきちんと説明するようにしましょう。

「CMS嫌い!」にならないために

以上、注意点は他にもあると思いますが、代表的なものを挙げてみました。

こうやって見てみると「使いづらい、CMS嫌い」というのは、そのCMS製品の機能の限界や向き不向きもありますが、それ以前に不明瞭な仕様の定義、思い違いに起因する「こうなると思わなかった」(こうなると確認してこなかった)という事になるのではないかと思います。

もちろんCMS製品によって出来ること、出来ないことはありますし、実現できることであっても、そのやり方が違うということもあります。ただ利用する側のユーザーの「こうしたい」と開発側の「こうなります」というしっかりとした理解があれば「CMS嫌い!」は避けられると思います。(「使いづらい」というのは主観もあるので、抜本的には解決できないかもしれません。CMSはそのオーダーメイドではなく汎用的なツールなので、一定の使いづらさ、ちょっと不便というのは残ります。これはパッケージ製品の特性でもあります)

ユーザーも、開発する方も、せっかく導入したのに「CMS嫌い!」という結果を残すことは避けたいですね。

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