よく見られているページが、成果を生むとは限らない
アクセスの多いページは、たいてい次のようなページです。
- トップページ
- 検索からよく来る、一般的な解説記事
- 採用情報、会社概要
どれも大事なページですが、ここを見た人がそのまま問い合わせるとは限りません。検索から解説記事を読みに来た人は、知りたいことが分かれば帰ることもあります。
反対に、見られる数は少ないのに、見た人が問い合わせる割合は相対的に高い、というページもあります。料金、導入事例、製品の詳しい仕様。見に来た時点で、すでに関心の高い人が見るページです。
アクセスの多さだけで直すページを選ぶと、成果に遠いページに手をかけることになりかねません。
成果から、逆にたどる
見る順番を逆にします。問い合わせをした人を起点にして、その人たちが問い合わせの前に何を見ていたかをたどります。
- 問い合わせた人は、どのページからサイトに入ってきたか
- 問い合わせの前に、どのページを見ていたか
- どのページからフォームへ移ったか
成果につながった人の行動を集めると、手がかりが見えてきます。ただし、トップページのように誰もが見るページは、問い合わせた人の中でも上位に来ます。問い合わせなかった人の見方と比べて、はじめて違いが分かることもあります。
入口・途中・直前は、役割が違う
問い合わせに至るまでのページには、役割の違うものがあります。
| ページ | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 入口 | サイトに入ってきた最初のページ。人を連れてくる | 検索から来る解説記事、広告の飛び先 |
| 途中 | 検討を進める。比べる、確かめる | 製品の詳細、導入事例、よくある質問 |
| 直前 | 問い合わせを決める。フォームへ送り出す | 料金、相談の案内、資料請求のページ |
同じ「問い合わせにつながったページ」でも、どの役割で効いているのかによって、直し方が変わります。入口のページは、来た人を次のページへ送り出せているか。直前のページは、フォームへの案内が分かりやすいか。
どのページを「つながったページ」と数えるか(入口か、直前か)によって、結果が違って見えることにも注意します。集計が何を数えているのかを、先に確かめておきます。
集計で見る導線と、個別の経路
集計で見る
問い合わせた人全体として、どの入口が多いか、何番目にどのページを見ているかを見ます。傾向をつかむのに向いています。
個別に見る
1件の問い合わせについて、その人がどう動いたかを時系列でたどります。集計では平均化されて見えない、実際の動きが分かります。
集計で傾向をつかみ、気になる点を個別の経路で確かめる、という順番で使います。
改善の順番
- 問い合わせにつながっている入口と、途中のページを確かめる
- つながっているページのうち、見られる数の少ないものを見つけやすくする(入口から案内する、メニューに出す)
- 見られているのに次へつながっていないページに、次の一歩を用意する
- 直前のページから、フォームへの流れを確かめる
一度にすべてを直すのではなく、直したら、問い合わせにつながる人の動きがどう変わったかを見て、次へ進みます。
writeWiredでは
writeWiredでは、問い合わせの数と、問い合わせた人の行動を、集計と個別の両方で見られます。
分析ビュー(フォーム)
- 問い合わせデータを集計し、送信数を確かめる
- 送信数を、流入元のコンテンツと突き合わせる
- 「流入元のコンテンツ」は、送信した人がサイトに入ってきた入口のページ
コンテンツ集計
- 問い合わせの一覧の検索条件に該当する人が、表示期間内にどのコンテンツを見たかを集計する
- 閲覧の順番(1PV目、2PV目…)ごとの内訳を確かめる
問い合わせ単位のアクセスログ
- 問い合わせをした人のサイト内での行動を、閲覧ページ・日時・滞在時間・スクロール率・流入元まで時系列で確かめる
- 問い合わせより前にそのブラウザで記録された行動も、さかのぼって表示される
問い合わせの詳細
- 入力経路(どのディレクトリ・コンテンツから送られたか)を確かめる
成果から逆にたどる見方のうち、入口のページは、分析ビュー(フォーム)の流入元のコンテンツで見ます。送信数との突き合わせで、どの入口から来た人が問い合わせているかが分かります。ここで数えているのは、入口のページです。
問い合わせた人たちがどのコンテンツを見ているかの傾向は、コンテンツ集計で見ます。問い合わせの一覧で対象を絞り、表示期間内に見たコンテンツを、閲覧の順番ごとの内訳で確かめます。集計の対象は、表示期間内の閲覧です。どのディレクトリ・コンテンツから送られたかは、問い合わせの詳細の入力経路で、1件ずつ確かめられます。
個別の経路は、問い合わせ単位のアクセスログで、1件ずつ時系列でたどります。問い合わせより前にそのブラウザで記録された行動も、さかのぼって表示されます。
どのページをどう直すかの判断は、この仕組みの外側にある、人の仕事です。