会員サイトが、置き場になっていく

会員サイトには、会員向けの資料、記事、動画、お知らせが増えていきます。載せる側は、載せたことで役目を果たした気持ちになります。

ところが、載せたものが読まれているかは、確かめられていないことがあります。新しい資料を作るときも、前の資料がどれだけ読まれたかを知らないまま作っている。こうして会員サイトは、届ける場所から、置いておく場所に変わっていきます。

全体の数字と、人ごとの行動は違う

アクセス解析で分かるのは、多くの場合、サイト全体の数字です。「このページが今月500回見られた」。

会員サイトで知りたいのは、それとは少し違うことです。

  • その500回は、何人の会員によるものか。一部の会員が何度も見ているのか、多くの会員が一度ずつ見ているのか
  • どんな会員が見ているのか。登録したばかりの人か、長く使っている人か
  • この会員は、最近何を見ているのか

会員サイトは、見ている人が誰かが分かる場所です。その利点を使わないのは、もったいないことです。

何を見るか

見るもの 分かること
ログインの頻度 会員サイトが習慣になっているか
閲覧したページ 関心を考える手がかり
滞在時間、どこまで読んだか どの程度見られたかの手がかり
閲覧の順番 どこから入り、何を経て、どこへ行ったか
フォームの送信 申し込みや問い合わせにつながったか

全部を毎回見る必要はありません。何を確かめたいのかを先に決めて、そのための数字を見ます。

集団として見る

1人ずつの行動を眺めても、傾向は見えません。条件で会員を絞り、その集団として見ます。

  • 先月登録した会員は、最初に何を見ているか
  • 案内メールを開いた会員は、その後どのページへ行ったか
  • 申し込みをした会員は、申し込む前に何を見ていたか

入口のページと、その後の流れを見ると、「最初によく見られているページ」「その次によく見られているページ」のような傾向が分かってきます。

見た結果の使い道

コンテンツを見直す
読まれていない資料は、なくすか、見つけやすくするか、中身を変えるか。よく読まれているページは、次に進む先を用意する。

個別の連絡に活かす
会員から問い合わせがあったとき、その人が最近見ていたページが分かれば、関心に沿った答え方ができます。

個人の行動を見ることの節度

会員ごとの行動が見えることは、便利であると同時に、扱いに注意が要ります。

  • 見られる担当者を、業務で必要な人に絞る
  • 連絡のときに「〇〇のページをご覧になっていましたね」と伝えるかどうかは慎重に。相手が見られていると感じて、嫌がることがある
  • 何のために見るのかを、社内で説明できるようにしておく
  • 行動の記録をどう扱うかを、会員に示している内容(利用規約やプライバシーポリシーなど)と食い違わないようにしておく

行動の記録は、相手をよりよく理解するためのものです。相手を監視するためのものにしない、という線を、運用の中で持っておきます。

writeWiredでは

writeWiredでは、会員ごとの行動、条件で絞った集団の閲覧、ページごとのアクセスを、それぞれ見られます。

会員のアクセスログ(人ごとに見る)

  • 1人の会員のサイト内での行動を、時系列で確かめる
  • 閲覧ページ・日時・滞在時間・スクロール率、流入元(リファラー)を確かめる
  • ログイン・ログアウトやフォームの送信も、同じ流れの中に記録される
  • 行動はクッキーと会員IDの組で会員に紐づく。登録前にそのブラウザで記録された行動も、登録後は遡って表示される
  • 同じブラウザで複数の会員を登録すると、同じ行動が複数の会員に表示される

コンテンツ集計(集団として見る)

  • 会員の一覧の検索条件に該当する人が、表示期間内にどのコンテンツを見たかを集計する
  • 期間全体の内訳と、閲覧の順番(1PV目、2PV目…)ごとの内訳を確かめる
  • 表示期間の起点と長さ、何PV目から表示するかを変えて再表示する
  • 検索条件には、メールの反応・サイト内の行動・MAステップで絞った集合も使える

コンテンツ単位のアクセスログ(ページごとに見る)

  • コンテンツ編集のタブで、そのコンテンツの日別アクセス数を確かめる。数字は定期的なバッチ集計の結果

何を見るかの表のうち、ログインの記録、閲覧したページ、滞在時間とスクロール率、フォームの送信は、会員のアクセスログで1人ずつ確かめられます。集団として見るのは、コンテンツ集計です。「案内メールを開いた会員」のように会員の一覧で条件を決め、その集団が表示期間内に見たコンテンツを、閲覧の順番ごとの内訳で確かめます。読まれていない資料かどうかは、そのコンテンツの編集画面で日別のアクセス数を確かめます。

会員のアクセスログは、ブラウザ単位の記録を会員に紐づけたものです。登録を代行した場合など、同じブラウザで複数の会員が登録されると、行動が複数の会員に重なって見えます。

誰にアクセスログを見せるか、見た内容を連絡でどう扱うかは、この仕組みの外側で決める運用です。

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