流入元が、混ざる理由
アクセス解析は、訪問者がどこから来たかを、ブラウザが送る参照元(リファラー)の情報から判断します。この情報は、いつも取れるわけではありません。取れても、ブラウザの設定によっては参照元のサイト名までで、どのページから来たかまでは分からないことがあります。
- メールソフトやアプリから開かれたリンクでは、直前のページの情報が付かないことがある
- ブックマークやURLの直接入力は、出どころが分からない
- 印刷物のQRコードから来た人も、区別がつかない
- 同じSNSでも、自社の投稿から来たのか、誰かの投稿から来たのかは分からない
こうした訪問は、解析の仕組みによっては「直接」や「不明」などとして扱われ、施策を区別できないことがあります。
リンクに印を付ける
出どころの情報が取れないなら、こちらから付けます。配るリンクのURLに、印になる文字列を付け加える方法です。
- 9月の案内メールのリンクには「mail-202609」
- 展示会のチラシのQRコードには「expo-2026」
- 広告のリンクには「ad-search-a」
計測側でその印を記録するようにしておけば、訪問者がそのリンクから来たことを区別できます。印ごとに数えれば、施策ごとの反応が分かります。
名前の付け方
印の名前は、後から集計するときの切り口になります。付けるときに決めておくことがあります。
粒度
施策の単位(9月の案内メール)で付けるのか、もっと細かく(メールの中のどのリンクか)付けるのか。細かくするほど分析はできますが、管理は大変になります。まずは、比べたい単位で付けます。
表記
「mail」「Mail」「email」「メール」。同じものを違う表記で付けると、集計が分かれます。小文字だけにする、区切りはハイフンにする、日付は年月の6桁にする、というように、書き方を決めます。
構成
「種類-時期-中身」のように、並びを決めておくと、後から種類ごと、時期ごとに集計しやすくなります。
ルールを崩さない運用
印の付け方は、決めても崩れます。担当が替わり、急ぎの案件が入り、別の人がリンクを作る。
- 付けた印を、一覧(台帳)に記録する。名前、施策の内容、配った日、配った先
- 新しく印を付けるときは、台帳を見てから付ける
- リンクを作る人が複数いるなら、台帳を共有する
台帳があれば、半年後に「この印は何だったか」と迷わずに済みます。
集計で何を見るか
- 印ごとの訪問の数
- 印ごとに、来た人がどのページを見たか
- 印ごとに、申し込みや問い合わせにつながったか
訪問の数だけでなく、その先まで見ると、「訪問は多いがすぐ帰る施策」と「訪問は少ないが申し込みにつながる施策」の違いが分かります。
別のサイトの数字をそろえる
キャンペーン用の別サイト、別ドメインの製品サイト。サイトが分かれていると、数字も別々の場所で数えられます。本体のサイトと合わせて見たいなら、同じ仕組みで数え、同じ場所に集めることを考えます。
writeWiredでは
writeWiredでは、リンクのURLに付ける印を、キャンペーンとしてアクセスログに記録します(キャンペーン計測)。
キャンペーン計測
- URLに_wwcmpidパラメータを付けてリンクを配ると、そのアクセスにキャンペーンが記録される
- キャンペーンの切り口で、アクセスを集計する
- _wwcmpidは、一般的なアクセス解析のパラメータ(utm_など)とは別のもので、併用できる
日別アクセスログ
- 月を選んで、日別のアクセス数を確かめる
- 表示方法を切り替えて、コンテンツ別・ディレクトリ別・リファラー・キャンペーン・コンバージョンなどの切り口で、同じ期間を集計する
- オーディエンスフィルターで対象を絞って集計する
- 一覧をTSVで出力する
外部サイト計測
- 外部サイトに計測スクリプトを設置すると、そのサイトへのアクセスがwriteWiredのログに取り込まれる
- 取り込んだアクセスを、本体サイトと同じ画面で集計する
リンクに印を付ける方法は、_wwcmpidパラメータでキャンペーンを記録する仕組みにあたります。印ごとのアクセスは、日別アクセスログの表示方法をキャンペーンに切り替えて集計します。すでに一般的なアクセス解析のパラメータを付けて運用している場合も、_wwcmpidは別のものなので、両方を付けられます。
別のサイトの数字をそろえるには、外部サイトに計測スクリプトを設置し、本体サイトと同じログに取り込みます。キャンペーン用のサイトや別ドメインのサイトの反応を、本体と同じ画面で集計できます。
印の名前の付け方と、台帳の運用は、この仕組みの外側で決める運用です。