会員ログの活用法 第17回

申し込む前の30日に、何ページ閲覧しているか

申し込みの半分は、その前の30日に11ページ以上閲覧した会員によるもの。

よくある状況

申し込みの報告では、申し込み件数と、どのページから申し込んだかが並びます。申し込みページの直前のページが、申し込みのきっかけになったように見えます。

ただ、会員が申し込むまでには、何度か訪れて、記事や製品のページを読んでいることがあります。直前の1ページだけを見ていると、その前に積み重なった読み物の役目が見えません。

会員IDでフォームの送信記録とアクセスログをつなぐと、申し込んだ会員が、申し込む前の30日にどれだけのページを読んでいたかを数えられます。

申し込む前の30日に閲覧したページ数ごとに、申し込み件数が分かるグラフ

申し込み814件のうち51%は、申し込む前の30日に11ページ以上閲覧した会員から。5ページ以下で申し込んだのも3割近く(225件)ある。

このグラフの数え方

  • 対象:2026年4〜9月の申し込み(フォーム送信)814件
  • 閲覧したページ数:申し込んだ日時から30日前までに、その会員がログインして閲覧したページの数(同じページも開いた回数だけ数える)
  • 言えないこと:たくさん閲覧したから申し込んだ、という因果までは分からない。もともと関心の高い会員が、よく読み、よく申し込んでいる可能性もある

架空のサンプルデータで集計した例です。

これが分かると

  • 申し込みの手前で読まれている記事や製品のページを、申し込みへの道筋として整えられます。
  • すぐに申し込む会員と、じっくり読んでから申し込む会員で、案内の仕方を分けられます。
  • 申し込みのきっかけを、直前の1ページだけで判断せずに済みます。

ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。

試してみる

ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。

集計SQL件数と割合だけを出します
select case
         when pages <= 5 then '1〜5'
         when pages <= 10 then '6〜10'
         when pages <= 20 then '11〜20'
         when pages <= 40 then '21〜40'
         else '41以上'
       end as pages_before,
       count(*) as applications
from (
  select f.member_id, f.submitted_at, count(a.member_id) as pages
  from form_submission f
  left join access_log a
    on a.member_id = f.member_id
   and a.accessed_at between f.submitted_at - interval '30 days' and f.submitted_at
  where f.submitted_at >= '2026-04-01' and f.submitted_at < '2026-10-01'  -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
  group by f.member_id, f.submitted_at
) t
group by 1
order by min(pages);
AIプロンプト集計結果を貼るだけです
次の表は、会員サイトの申し込みについて、申し込んだ会員がその前の30日に閲覧したページ数で分けた集計です。
pages_before=申し込む前の30日に閲覧したページ数、applications=申し込み件数です。
個人を特定できる列は含めていません。

1. pages_before ごとの applications を棒グラフにして、画像で描いてください。各区分に、全体に占める割合を添えてください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
   ・申し込む前にたくさん読んでいる会員は何割か
   ・あまり読まずに申し込む会員は何割か
   ・申し込みのきっかけを、直前の1ページだけで判断してよいか

(ここに集計結果を貼る)

SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。

使う表: access_log(アクセスログ)/form_submission(フォーム送信) (表の形は準備編)

試せなかったら

フォームの送信記録とアクセスログが、会員IDでつながっていないと、この問いには答えられません。
アクセス解析で追えるのは、同じ訪問の中の直前のページまでで、「何日もかけて何を読んでから申し込んだか」はたどれないからです。

writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired

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