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これだけはおさえておこう CMSの基礎知識 その3.

静的CMSと動的CMS

静的と動的、聞いたことあるけど、どう違うんだろう?どっちがいいの?そんな疑問をお持ちの方に。それぞれの仕組みとメリット、デメリットをご紹介します。

静的CMSと動的CMS

CMSには、コンテンツの生成方式により「静的CMS」と呼ばれるものと「動的CMS」の大きく二種類があります。それぞれの仕組みとメリット、デメリットをご紹介します。ただし、ここではどちらがCMSとして優れているかということを意味しているわけではありません。サイトの目的や運用体制によってどちらが適しているかは変わってきますので、あくまでもCMS選択の際の参考情報としてご覧ください。

静的CMS

CMSサーバー上でHTMLや画像、cssなどの素材を出力して、Webサーバーに送信します。
 

静的CMSのメリット

静的CMSは、次のようなメリットを持っています。
 
  1.  パフォーマンスの向上
    静的CMSは、HTMLファイルを事前に生成するため、サーバーサイドの処理やデータベースクエリが不要です。そのため、ウェブサイトの読み込み速度が高速化し、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
     
  2. セキュリティの強化
    静的CMSでは、データベースやサーバーサイドの脆弱性がないため、セキュリティリスクが低下します。攻撃者が直接データベースにアクセスすることができないため、セキュリティ対策が容易になります。
     
  3. ホスティングの容易さ
    静的CMSは、HTMLファイルのみで構成されているため、ホスティングやデプロイが容易です。特別なサーバーサイドの設定やデータベースの管理が不要であり、ホスティングコストを抑えることができます。
     
  4. シンプルなコンテンツ管理
    静的CMSでは、コンテンツの管理や編集がシンプルです。HTMLファイルを直接編集することで、コンテンツの変更や追加が簡単に行えます。バージョン管理システムを使用することで、コンテンツの変更履歴を追跡しやすくなります。


静的CMSのデメリット

静的CMSには、以下のようなデメリットも存在します。
 
  1. コンテンツの更新の手間
    静的CMSでは、コンテンツの更新や変更がある場合、HTMLファイルを手動で再生成する必要があります。動的なデータベースと比較して、更新の手間が増える可能性があります。
     
  2. 柔軟性の制約
    静的CMSでは、動的な要素やインタラクティブな機能の実装には制限があります。動的なコンテンツやユーザーの個別の要求に対応するためには、カスタムコーディングが必要になる場合があります。
     
  3. スケーラビリティの制約
    静的CMSは、ウェブサイトが大規模になる場合にスケーラビリティに制約があります。ウェブサイト全体を再生成する必要があるため、大量のトラフィックや頻繁なコンテンツの変更に対応するのに時間がかかる場合があります。

静的CMSのメリットは、パフォーマンス向上、セキュリティ強化、ホスティングの容易さ、シンプルなコンテンツ管理です。一方、コンテンツの更新手間や柔軟性の制約、スケーラビリティの制約に留意する必要があります。ウェブサイトの要件や目的に応じて、静的CMSと動的CMSの特徴を比較検討することが重要です。
 

動的CMS

ユーザーからサーバーにアクセスがあった時に、CMSサーバー内にあるデータを集めて、都度HTMLをユーザーに戻します。ユーザーからアクセスがあった時に、そのユーザーに対してのHTMLをプログラムで組み立てて戻すので、おすすめコンテンツの表示などをすることが出来ます。
 

動的CMSのメリット

動的CMSは、次のようなメリットを持っています。
 
  1. 柔軟なコンテンツ管理
    動的CMSは、データベースを使用してコンテンツを管理します。コンテンツを編集・追加・削除する際には、データベースの操作を通じて柔軟に行えます。特定のテンプレートやデザインに依存せず、コンテンツの構造や表示方法を自由に変更できます。
     
  2. 動的なコンテンツの表示
    動的CMSでは、ウェブページのコンテンツをリアルタイムに生成します。ユーザーの要求や動作に基づいてコンテンツを動的に表示することができます。例えば、個別のユーザープロファイルに基づいて異なるコンテンツを提供するなど、パーソナライズされた体験を提供できます。
     
  3. 拡張性とカスタマイズ性
    動的CMSは、プラグインや拡張機能を利用してウェブサイトの機能を拡張できます。カスタムテーマやプラグインを開発することで、特定のニーズに合わせた機能やデザインの追加が可能です。
     
  4. 大規模なサイトの管理
    動的CMSは、大規模なウェブサイトの管理に向いています。複数のコンテンツ作成者や編集者が同時に作業できるため、複雑なコンテンツの管理やワークフローの調整が容易です。
 

動的CMSのデメリット

動的CMSには、以下のようなデメリットも存在します。
 
  1. パフォーマンスの低下
    動的CMSは、サーバーサイドの処理やデータベースクエリを必要とします。それによってウェブサイトの読み込み速度が低下する可能性があります。特に高トラフィック時や複雑な処理が必要な場合には、サーバーのパフォーマンスに影響を与えることがあります。
     
  2. セキュリティリスク
    動的CMSは、データベースやサーバーサイドの処理が関与するため、セキュリティリスクが存在します。アクセス制御やセキュリティ対策の強化が必要です。
     
  3. 開発と管理の複雑さ
    動的CMSの開発や管理には、技術的な知識とスキルが必要です。データベースの設計やサーバーサイドのプログラミングが必要となる場合があります。
     
  4. ホスティングの要件
    動的CMSは、データベースとサーバーサイドの処理を必要とするため、ホスティングプランにそれに対応した要件が必要です。

動的CMSのメリットは、柔軟なコンテンツ管理、動的なコンテンツの表示、拡張性とカスタマイズ性、大規模なサイトの管理です。一方、パフォーマンスの低下、セキュリティリスク、開発と管理の複雑さ、ホスティング要件に留意する必要があります。ウェブサイトの目的や要件に合わせて、静的CMSと動的CMSの特徴を比較検討しましょう。

静的CMS vs 動的CMS?
どちらが優れているという訳ではない

ここでは、静的CMS、動的CMS、両方の種類のCMSの特長をご説明しましたが、どちらがCMSとして優れている、ということはありません。

静的CMSでご説明したWebサイトの再構築も、CMS製品によっては数万ページもの再構築をを数十分で終わらせるものもあります。また、コンテンツをお勧めしたい場合も、静的なファイルとしてプログラムを出力して、そのプログラムだけが動的なサービスを展開すると言ったことも、やろうと思えば可能です。

動的CMSも最近は特にサーバーは安くなってきてるので、負荷の増加とともに徐々にサーバーを増強していくことも可能です。セキュリティ対策もオープンソースであれば定期的にパッチを適用したり、商用CMSであればほとんどその心配はないでしょう。ユーザーに対しておすすめのコンテンツを表示するなどの柔軟な処理は、動的CMSだからこそ実現できるといったものもあります。

CMS製品ベンダー間、あるいはそのCMS製品ベンダーの製品を担いで実装を行う制作会社間では苛烈な論争もあるようです。論争は、個々のウェブサイトの要件や目的、開発者や管理者のスキルセットによっても変化するものですし、最終的な選択は、ウェブサイトの目標、予算、セキュリティ要件、パフォーマンス要件、コンテンツ管理のニーズなどを総合的に考慮し、最適なCMSを選ぶことが重要することが重要です。

ライトワイヤードCMSプラットフォームは
サイトの種類・目的・用途に合わせたコンテンツ配信形式をサポートしています。

動的コンテンツ出力

標準コンテンツ配信方法。コンテンツ管理以外のすべての機能をフル活用可能

静的コンテンツ出力

静的HTML生成、Webサーバーに送信。複数発行先、スケジュール指定可能

ヘッドレスCMS(APIベースCMS)

CMS上のコンテンツを取得するJavaScript、PHPのAPIクライアント装備

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動的コンテンツ出力
あるURLへのアクセスあったときに、CMSサーバー内のコンテンツを集めてページを表示させる、writeWiredの標準的な配信方式です。ビジターの状況や属性に合わせて出力内容を変更できるので、最適化された情報やサービスの提供が可能です。
静的コンテンツ出力
静的コンテンツは、ビジターの状況にかかわらず常に同じ情報を表示します。writeWiredは、出力した動的コンテンツを静的コンテンツとして保管し、Webサーバーに配信できます。複数サーバーへの配信や掲載期間を指定するスケジュール配信が可能です。
コンテンツキャッシュ機能
ビジターのアクセスに応じてコンテンツをデータベースから取得したとき、そのコンテンツを一時的にCMSサーバーのメモリー内に保管しておくことで、CMSサーバーへの負荷を軽減し、表示速度を向上させることができます。(*動的コンテンツ出力、ヘッドレスCMSの場合に有効な機能です。)
機能やデザインの制約がないテンプレート開発が可能
デザインや機能に制約を設けずに自由にCMSテンプレートを開発できるため、ブランドイメージを損なうことなく、あらゆる用途・種類・規模のWebサイトをCMS化することができます。
テンプレート種類(2) 組込コンテンツ
サイト内の複数のページで共通して利用される要素を組込コンテンツとしてパーツ化することにより、一度の修正ですべての掲載ページに反映させることができます。独自の処理を組み込んで、ユーザーごとに表示される情報を変えることも可能です。
サイト運営を効率化するコンテンツの一元管理と再利用
writeWiredは、コンテンツをページとして管理するのではなく、柔軟に組み合わせ可能なパーツとしてデータベースで一元管理するため、コンテンツの再利用が容易になり、大規模サイトでも更新漏れや修正ミスを最小化できます。
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