報告が手作業になる経緯
月次の報告は、一度の依頼から始まることがあります。「先月のアクセスはどうだった」。担当者は数字を集めて表にし、報告します。翌月も同じ依頼が来て、同じ作業をします。
- 数字が、アクセス解析、メール配信、問い合わせの管理と、別々の場所にある
- 毎回、それぞれの画面を開き、期間を選び、数字を写す
- 前月の表を開いて、比べる数字を並べる
- 見せ方を毎月整える
作業の多くは、数字を集めて並べることに使われています。数字を読んで考える時間は、最後に少し残るだけです。
報告は、誰の何の判断のためか
報告づくりを軽くする前に、その報告が何のためにあるのかを確かめます。
- 誰が読むのか(上長、経営、関係部署)
- 読んだ人は、何を判断するのか(予算を続けるか、施策を変えるか、問題がないかを確かめるだけか)
- その判断に、どの数字が要るのか
目的のはっきりしない報告は、数字が増えていきます。「念のため」に載せた数字が、毎月の作業を重くします。判断に使われていない数字は、載せるのをやめます。
見る数字を固定する
報告に載せる数字を決め、毎月同じものを、同じ条件で出します。
- 同じ期間の切り方(月初から月末まで)
- 同じ集計の範囲(どのページ、どのフォーム、どの配信を含めるか)
- 同じ並び
条件が毎月同じなら、数字を集める作業は、決めた条件で集計を開くだけになります。条件が同じであることは、比べられることの前提でもあります。
推移と前月比で見る
単月の数字は、それだけでは良いのか悪いのか分かりません。
- 前月と比べてどうか
- 前の年の同じ月と比べてどうか(季節の波がある場合)
- 数か月の流れで、上向きか下向きか
大きく動いた数字には、理由を添えます。「キャンペーンを行った」「サイトの構成を変えた」。数字の動きと、その月に行ったことを並べておくと、後から振り返るときの手がかりになります。
報告先ごとの見せ方
同じ数字でも、読む人によって要る粒度が違います。
| 読む人 | 見せ方 |
|---|---|
| 経営・上長 | 主要な数字を数個。前月比と、大きな動きの理由 |
| 関係部署 | その部署に関係する数字(担当ページのアクセス、担当フォームの件数) |
| 担当者自身 | 細かい内訳。次に何を直すかを決めるための数字 |
1つの報告に全員分を詰め込むより、読む人ごとに分けたほうが、それぞれにとって読みやすくなります。
数字の解釈は、人が添える
数字を集めて並べる作業は、仕組みに任せられます。任せられないのは、数字の意味を読むことです。
- なぜ増えたのか、減ったのか
- それは良いことか、気にしなくてよいことか
- 次に何をするか
報告づくりから数字集めの時間が減れば、その分を、この解釈に使えます。数字に添えた一言が、報告を読む人の判断を助けることもあります。
writeWiredでは
writeWiredでは、見る数字を「分析ビュー」として保存し、束ねて「ダッシュボード」にします。
分析ビュー
- 表示方法・分析軸・期間・絞り込みの組み合わせに名前を付けて保存する
- 対象ごとに、アクセスログ・フォーム(問い合わせ)・会員・メール・KPIのビューがある
- KPIのビューで、主要な数字の月次推移を前月比つきで確かめる
- メールのビューで、配信サマリー・開封率・クリック率・クリック先のURLを確かめる
- ビューを見られる範囲は、ユーザー権限で決まる
ダッシュボード
- 複数の分析ビューを束ねて、1つのダッシュボードにする
- 決めた時刻・曜日・日に、内容をメールで配信する。差し込みタグ([&DASH_BOARD])で、ダッシュボードの内容を本文に入れる
- メールの宛先は、フォームを名簿として指定する。送信できるドメインを制限できる
- 共有されているダッシュボードから、自分の画面に並べるものと順序を選ぶ(マイダッシュボード)
気をつけること
- メールでの配信には、グラフは載らない
- ダッシュボードのメール配信は、送信メールの一覧には載らない
見る数字を固定するのは、分析ビューの保存にあたります。表示方法・分析軸・絞り込みを条件として保存しておけば、毎回同じ条件で集計を開けます。推移と前月比は、KPIのビューで見ます。
報告先ごとの見せ方は、読む人ごとにダッシュボードを分けて作ります。経営向けにはKPIのビューを中心に、関係部署には担当のページやフォームのビューを束ねます。各自が自分の画面に並べる順番は、マイダッシュボードで整えます。報告の日時に合わせてメールで配信すれば、writeWiredの中にある数字については、集めて送る作業を減らせます。
メールでの配信には、グラフは載りません。推移をグラフで見る必要がある人には、ダッシュボードの画面を見てもらいます。
数字の解釈と、報告に添える一言は、この仕組みの外側にある、人の仕事です。
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