会員ログの活用法 第24回

会員サイトの月次報告に入れたい4つの数字

月次報告は、会員数の累計より「利用した会員」「申し込んだ会員」を並べるほうが、動きが見える。

よくある状況

会員サイトの月次報告では、会員数の累計と、ページビューが並ぶことが多くあります。会員数は毎月増えていくので、報告は順調に見えます。

ただ、会員数の累計は、来なくなった会員も含めて増え続けます。ページビューは、会員でない訪問者の分も混ざります。その月に会員が実際にどれだけ動いたのかは、この二つからは分かりません。

会員IDの付いたアクセスログと名簿、フォームの送信記録を月ごとにまとめると、利用した会員の数、会員の閲覧数、新しく登録した会員、申し込んだ会員を一つの表に並べられます。

月ごとに、利用した会員と申し込んだ会員の人数が分かるグラフ

利用した会員は、4月の399人から9月の485人へ増えている。申し込んだ会員は、月によって98人から141人まで上下している。

このグラフの数え方

  • 利用した会員:その月にログインしてページを1回以上閲覧した会員の人数
  • 申し込んだ会員:その月にフォームを1件以上送信した会員の人数(件数ではない)
  • 集計SQLでは、ほかに会員の閲覧数(ページビュー)と、新しく登録した会員の人数も出している
  • 言えないこと:利用した会員が増えた理由(新しい会員が増えたのか、以前からの会員が戻ったのか)は、この表だけでは分からない。第25回の見方で切り分ける

架空のサンプルデータで集計した例です。

これが分かると

  • 毎月同じ形の表で、会員の動きを報告できます。
  • 利用した会員と申し込んだ会員の動きが食い違う月を見つけて、理由をたどれます。
  • この表を起点に、ほかの回の見方(定着、メール、申し込み)へ掘り下げられます。

ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。

試してみる

ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。

集計SQL件数と割合だけを出します
select v.month,
       v.visitors,
       v.member_pv,
       coalesce(r.new_members, 0) as new_members,
       coalesce(f.applicants, 0) as applicants
from (
  select to_char(accessed_at, 'YYYY-MM') as month,
         count(distinct member_id) as visitors,
         count(member_id) as member_pv
  from access_log
  where accessed_at >= '2026-04-01' and accessed_at < '2026-10-01'  -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
  group by 1
) v
left join (
  select to_char(registered_at, 'YYYY-MM') as month, count(*) as new_members
  from member
  group by 1
) r on r.month = v.month
left join (
  select to_char(submitted_at, 'YYYY-MM') as month, count(distinct member_id) as applicants
  from form_submission
  group by 1
) f on f.month = v.month
order by v.month;
AIプロンプト集計結果を貼るだけです
次の表は、会員サイトの月ごとの集計です。
month=月、visitors=その月にサイトを利用した(ログインしてページを見た)会員数、member_pv=会員の閲覧数、new_members=新しく登録した会員数、applicants=申し込んだ会員数です。
個人を特定できる列は含めていません。

1. この表を、月次報告に貼れる見やすい表に整えてください。あわせて、月ごとに visitors と applicants を並べた棒グラフを、画像で描いてください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
   ・利用した会員と申し込んだ会員は、それぞれどう動いているか
   ・二つの動きが食い違っている月はあるか
   ・会員数の累計だけを報告していると、何が見えなくなるか

(ここに集計結果を貼る)

SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。

使う表: member(会員)/access_log(アクセスログ)/form_submission(フォーム送信) (表の形は準備編)

試せなかったら

アクセスログ、名簿、フォームの送信記録が、会員IDでつながっていないと、この表は作れません。
それぞれの仕組みから別々に数字を集めると、「利用した会員」と「申し込んだ会員」が同じ数え方にならず、比べられないからです。

writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired

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