公開中のページを直すのが、難しい理由

誤字を1か所直すくらいなら、公開中のページをそのまま直しても困りません。難しいのは、作り直しに近い改訂です。何日もかかり、何人かが手を入れ、確認や承認も要ります。

そのあいだ、ページは見られ続けています。検索から人が来て、ほかのページからリンクされ、広告の飛び先になっているかもしれません。止めることはできません。かといって、書きかけの状態を見せるわけにもいきません。

公開は続けたい。途中は見せたくない。この二つを両立させる方法が要ります。

よくあるやり方と、その弱点

公開中のページを直接直す

いちばん手軽ですが、直している途中の状態がそのまま見えます。見出しだけ新しく、本文は古い、という時間が生まれます。

もう一つの問題は、直したあとに「やはり元に戻したい」となったとき、変更の履歴を残す仕組みがなければ、元の内容が残っていないことです。その場合は、記憶や、たまたま撮っておいた画面から復元することになります。

別のURLで新しいページを作り、切り替える

新しいページを別の場所で作っておき、できあがったら切り替えます。途中は見えません。

ただ、URLが変わります。ほかのページからのリンク、検索結果、ブックマークは古いURLを指したままです。これを避けようとして、切り替えの日に新しいページの中身を古いURLへ貼り直すと、今度はその貼り直しが作業になり、写し間違いが起きます。

テスト環境で作り、本番に移す

本番とは別の環境で作り、確認してから本番へ移します。途中は見えず、確認もしやすい方法です。

弱点は、環境が二つになることです。準備しているあいだにも、本番では小さな修正が入ります。価格の訂正、担当者名の変更。環境のあいだで変更を同期する仕組みがなく、それがテスト環境に反映されていないと、本番に移した瞬間に、直したはずの内容が古いものに戻ります。移す作業そのものも、切り替えの日の仕事として残ります。

共通する問題

三つのやり方に共通しているのは、準備と切り替えがくっついていることです。切り替えの瞬間に、貼り直す、移す、直す、という作業が残っています。作業が残っていれば、その時刻に誰かが立ち会い、その作業を間違えないように気を張ることになります。

準備と切り替えを分ける

準備と切り替えを、別のものとして扱います。

準備は、公開中のページには触れずに、その複製の側で進めます。書く、直す、確認してもらう、承認を取る。必要なだけ時間をかけられ、日中に終わらせられます。

切り替えは、決めた時刻に、準備した内容と公開中の内容を入れ替えるだけにします。切り替えの瞬間に作業が残っていなければ、深夜でも立ち会う必要はなく、途中までしか切り替わらない、ということも起きません。

切り替えの時刻を決める

時刻は、次のことを考えて決めます。

告知とそろえる
プレスリリース、メール、イベントの開始。告知が出る時刻には、ページが切り替わっている必要があります。告知が10時に出るなら、切り替えは10時か、その少し前です。

関係するページをそろえる
リニューアルでは、製品ページ、一覧ページ、トップのバナー、よくある質問など、何ページかが同時に変わることがよくあります。一つだけ切り替わりが遅れると、新しい価格と古い価格が同じサイトに並びます。関係するページは、同じ時刻に切り替えます。

直後に確かめられる時刻にする
切り替えを予約しておけば、時刻そのものに人は要りません。それでも、切り替わった直後に誰かが確かめられる時刻を選びます。土曜の0時に切り替えると、不具合に気づくのが月曜になります。

切り替える前に、戻れる地点を作る

切り替えたあとに問題が見つかることはあります。そのときに戻す先がなければ、戻すことは作り直すことになります。

切り替える前に、いま公開している内容を、そのまま残しておきます。あわせて、次のことを決めておきます。

  • 何が起きたら戻すのか
  • 戻すかどうかを誰が決めるのか
  • 戻したあと、誰に知らせるのか

切り替えた直後に確かめること

  • 新しい内容が表示されている
  • 関係するページが、すべてそろって切り替わっている
  • ほかのページからのリンクが、正しく飛ぶ
  • スマートフォンでの見え方
  • フォームやボタンが動く

確かめる人と項目は、切り替えの前に決めておきます。

writeWiredでは

writeWiredでは、公開中のコンテンツを止めずに、作業用の複製を編集し、指定した日時に差し替えます(作業用保管)。

  • 公開中のコンテンツの作業用の複製を編集する
  • 適用までの間、公開側は元の内容のまま表示され続ける
  • 適用日時を指定して、差し替えを予約する
  • 作業用の複製の内容は、外部確認URLで公開前に見てもらえる
  • 複数のコンテンツに同じ適用日時を指定すると、同じ時刻にそろって差し替わる

準備は複製の側で進め、切り替えは予約で行います。複製・予約・差し替えまでをCMSの機能として行い、手作業のコピー管理を挟みません。関係するページを同じ時刻にそろえるには、それぞれに同じ適用日時を指定します。

戻れる地点は、コンテンツ変更履歴で作ります。

  • 現在の内容を、メモを付けて版として出力する
  • 過去の版の内容を確認し、読み込んで戻す
  • 過去の版を読み込むと、内容とあわせてステータスも版の時点に戻る

版は自動では残りません。適用後に元の内容へ戻すには、差し替える前に、公開中の内容を版として出力しておく必要があります。作業用の複製で準備を始める前に、「差し替え前」などのメモを付けて出力しておくと、戻す先がはっきりします。

戻す判断や、切り替え直後の確認は、この機能の外側にある運用です。

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