会員ログの活用法 第16回

メール経由と検索経由で、1ページで終わる訪問の割合を比べる

メールのリンクから来た訪問の半分は、着いたページだけを見て終わっている。

よくある状況

メール配信の報告では、クリック数がサイトへの送客として数えられます。クリックが多ければ、メールはサイトに会員を連れてきているように見えます。

ただ、メールから来た会員が、サイトでどれだけ読んでいるかは、クリック数からは分かりません。メールで案内された1ページだけを見て閉じる、ということもよくあります。検索から来た会員や、ブックマークから来た会員とは、目的も読み方も違うことがあります。

会員IDの付いたアクセスログで訪問ごとに入口を分けると、入口ごとに、1ページで帰った訪問がどれだけあるかを比べられます。メールのリンクに配信IDを付けておけば、メールから来た訪問を見分けられます。

訪問の入口ごとに、1ページで終わった訪問の数が分かるグラフ

1ページで終わった訪問の割合は、メールからが48%、検索からが35%、学会サイトと直接は2割ほど。

このグラフの数え方

  • 対象:2026年4〜9月の、ログインした会員の訪問(セッション)
  • 入口:メール=リンクに配信IDが付いた訪問、検索・学会サイト=最初のページの参照元、直接=参照元がない訪問
  • 割合の分母:その入口から来た訪問の数
  • 言えないこと:メールは見せたいページへ直接案内するので、1ページで用が済んでいる場合もある。読む量が少ないこと自体が悪いとは限らない

架空のサンプルデータで集計した例です。

これが分かると

  • メールの着地ページに、次に読んでほしいページへの導線を置く根拠になります。
  • メールの効果を、クリック数だけでなく、来たあとに読んだ量で報告できます。
  • 入口ごとに着地ページを変える、という工夫を考えられます。

ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。

試してみる

ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。

集計SQL件数と割合だけを出します
with s as (
  select session_id,
         max(member_id) as member_id,
         count(*) as pages,
         max(case when url like '%?cmp=%' then 1 else 0 end) as from_mail,
         max(referrer) as referrer
  from access_log
  where accessed_at >= '2026-04-01' and accessed_at < '2026-10-01'  -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
  group by session_id
)
select case
         when from_mail = 1 then '1 メール'
         when referrer like '%google%' then '2 検索'
         when referrer like '%gakkai%' then '3 学会サイト'
         else '4 直接'
       end as entrance,
       count(*) as visits,
       sum(case when pages = 1 then 1 else 0 end) as one_page
from s
where member_id is not null
group by 1
order by 1;
AIプロンプト集計結果を貼るだけです
次の表は、会員サイトの会員の訪問を、入口(どこから来たか)ごとに分けた集計です。
entrance=訪問の入口(先頭の数字は並び順。メールはリンクに配信IDが付いた訪問)、visits=訪問数、one_page=1ページで終わった訪問数です。
個人を特定できる列は含めていません。

1. 入口ごとに visits と one_page を並べた棒グラフを、画像で描いてください。各入口に「1ページで終わった割合」を添えてください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
   ・1ページで終わった割合が高い入口はどこか
   ・メールから来た訪問と、ほかの入口から来た訪問は、どう違うか
   ・メールのクリック数だけで、サイトへの送客の効果を判断してよいか

(ここに集計結果を貼る)

SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。

使う表: access_log(アクセスログ) (表の形は準備編)

試せなかったら

メールのリンクに配信IDが付いていないか、アクセスログに会員IDが残っていないと、この問いには答えられません。
メールから来た訪問を見分けられないうえ、ログインの前後をまたいだ訪問を一つにまとめられないからです。

writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired

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