会員ログの活用法 第16回
メールのリンクから来た訪問の半分は、着いたページだけを見て終わっている。
メール配信の報告では、クリック数がサイトへの送客として数えられます。クリックが多ければ、メールはサイトに会員を連れてきているように見えます。
ただ、メールから来た会員が、サイトでどれだけ読んでいるかは、クリック数からは分かりません。メールで案内された1ページだけを見て閉じる、ということもよくあります。検索から来た会員や、ブックマークから来た会員とは、目的も読み方も違うことがあります。
会員IDの付いたアクセスログで訪問ごとに入口を分けると、入口ごとに、1ページで帰った訪問がどれだけあるかを比べられます。メールのリンクに配信IDを付けておけば、メールから来た訪問を見分けられます。
訪問の入口,訪問(回),1ページで終わった訪問(回) メール,755,364 検索,3426,1206 学会サイト,1305,279 直接,3590,720
このグラフの数え方
架空のサンプルデータで集計した例です。
ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。
ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。
with s as (
select session_id,
max(member_id) as member_id,
count(*) as pages,
max(case when url like '%?cmp=%' then 1 else 0 end) as from_mail,
max(referrer) as referrer
from access_log
where accessed_at >= '2026-04-01' and accessed_at < '2026-10-01' -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
group by session_id
)
select case
when from_mail = 1 then '1 メール'
when referrer like '%google%' then '2 検索'
when referrer like '%gakkai%' then '3 学会サイト'
else '4 直接'
end as entrance,
count(*) as visits,
sum(case when pages = 1 then 1 else 0 end) as one_page
from s
where member_id is not null
group by 1
order by 1;次の表は、会員サイトの会員の訪問を、入口(どこから来たか)ごとに分けた集計です。
entrance=訪問の入口(先頭の数字は並び順。メールはリンクに配信IDが付いた訪問)、visits=訪問数、one_page=1ページで終わった訪問数です。
個人を特定できる列は含めていません。
1. 入口ごとに visits と one_page を並べた棒グラフを、画像で描いてください。各入口に「1ページで終わった割合」を添えてください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
・1ページで終わった割合が高い入口はどこか
・メールから来た訪問と、ほかの入口から来た訪問は、どう違うか
・メールのクリック数だけで、サイトへの送客の効果を判断してよいか
(ここに集計結果を貼る)SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。
使う表: access_log(アクセスログ) (表の形は準備編)
メールのリンクに配信IDが付いていないか、アクセスログに会員IDが残っていないと、この問いには答えられません。
メールから来た訪問を見分けられないうえ、ログインの前後をまたいだ訪問を一つにまとめられないからです。
writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired