会員ログの活用法 第28回
開封率が高い配信ほど申し込みが多いとは限らない。申し込みが多かったのは、申し込みページへ案内した配信だった。
メール配信の報告では、配信ごとの開封率とクリック率が並びます。開封率の高い配信が、よい配信だと受け取られがちです。
ただ、メールを送る目的は、開いてもらうことではなく、その先の行動です。講演会の申し込みにつながったのか、資料請求につながったのか。開封率とクリック率だけでは、配信ごとの本当の成果は分かりません。
会員IDでメールの記録とフォームの送信記録をつなぐと、配信ごとに、送った・開いた・クリックした・申し込んだを一つの表に並べられます。申し込みは、リンクを押してから7日以内に申し込んだ会員として数えます。
配信日(案内先),送った(人),開封した(人),クリックした(人),申し込んだ(人) 04-08(記事),624,297,70,8 04-22(講演会),656,258,60,21 05-08(記事),683,167,38,7 05-22(記事),712,313,81,6 06-08(講演会),740,309,78,39 06-22(記事),773,256,53,11 07-08(講演会),814,147,25,14 07-22(記事),847,324,66,9 08-08(講演会),875,365,79,46 08-22(記事),900,283,74,8 09-08(資料請求),924,181,36,16 09-22(記事),949,371,95,7
このグラフの数え方
架空のサンプルデータで集計した例です。
ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。
ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。
with c as (
select campaign_id, member_id,
max(case when event_type = 'sent' then 1 else 0 end) as sent,
max(case when event_type = 'open' then 1 else 0 end) as opened,
min(case when event_type = 'click' then event_at end) as clicked_at
from mail_event
where event_at >= '2026-04-01' and event_at < '2026-10-01' -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
group by campaign_id, member_id
)
select c.campaign_id,
sum(c.sent) as sent,
sum(c.opened) as opened,
count(c.clicked_at) as clicked,
sum(case when exists (
select 1
from form_submission f
where f.member_id = c.member_id
and f.submitted_at between c.clicked_at and c.clicked_at + interval '7 days'
) then 1 else 0 end) as applied
from c
group by c.campaign_id
order by c.campaign_id;次の表は、会員向けメールの配信ごとの集計です。
campaign_id=配信、sent=送った会員数、opened=開封した会員数、clicked=リンクを押した会員数、applied=リンクを押してから7日以内に申し込んだ会員数です。
個人を特定できる列は含めていません。
1. 配信を行、sent・opened・clicked・applied を列にした表を、画像で描いてください。各欄に sent に対する割合を添え、割合の高い欄ほど濃く塗ってください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
・開封率が高い配信と、申し込みが多い配信は同じか
・申し込みが多い配信に、共通点はあるか
・配信の良し悪しを、どの数字で判断すべきか
(ここに集計結果を貼る)SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。
使う表: mail_event(メール送信と反応)/form_submission(フォーム送信) (表の形は準備編)
メールの記録とフォームの送信記録が、会員IDでつながっていないと、この表は作れません。
メール配信のツールで分かるのはクリックまでで、「その人が申し込んだか」はフォームの側にしか残っていないからです。
writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired