会員ログの活用法 第28回

メール配信の効果測定|開封・クリック・申し込みを比べる

開封率が高い配信ほど申し込みが多いとは限らない。申し込みが多かったのは、申し込みページへ案内した配信だった。

よくある状況

メール配信の報告では、配信ごとの開封率とクリック率が並びます。開封率の高い配信が、よい配信だと受け取られがちです。

ただ、メールを送る目的は、開いてもらうことではなく、その先の行動です。講演会の申し込みにつながったのか、資料請求につながったのか。開封率とクリック率だけでは、配信ごとの本当の成果は分かりません。

会員IDでメールの記録とフォームの送信記録をつなぐと、配信ごとに、送った・開いた・クリックした・申し込んだを一つの表に並べられます。申し込みは、リンクを押してから7日以内に申し込んだ会員として数えます。

配信ごとに、送った会員から申し込んだ会員までの人数が分かる表

開封率がもっとも高い4月8日の配信(記事の案内)は、申し込みが8人。申し込みが多いのは、講演会を案内した6月8日と8月8日の配信。

このグラフの数え方

  • 対象:2026年4〜9月の12回の配信
  • 各欄:その配信で、その動きをした会員の人数。かっこ内は、送った会員の人数に対する割合
  • 「申し込んだ」:その配信のリンクを押してから7日以内に、フォームを送信した会員(どのフォームかは問わない)
  • 言えないこと:リンクを押さずに、あとからサイトに来て申し込んだ会員は数えていない。メールの効果の一部だけを見ている

架空のサンプルデータで集計した例です。

これが分かると

  • 配信の評価を、開封率ではなく、目的に合った行動で決められます。
  • 申し込みにつながる配信の組み立て(案内先、時期)を、次の配信に生かせます。
  • 毎月この表を並べれば、配信の成果を同じ形で報告できます。

ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。

試してみる

ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。

集計SQL件数と割合だけを出します
with c as (
  select campaign_id, member_id,
         max(case when event_type = 'sent' then 1 else 0 end) as sent,
         max(case when event_type = 'open' then 1 else 0 end) as opened,
         min(case when event_type = 'click' then event_at end) as clicked_at
  from mail_event
  where event_at >= '2026-04-01' and event_at < '2026-10-01'  -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
  group by campaign_id, member_id
)
select c.campaign_id,
       sum(c.sent) as sent,
       sum(c.opened) as opened,
       count(c.clicked_at) as clicked,
       sum(case when exists (
             select 1
             from form_submission f
             where f.member_id = c.member_id
               and f.submitted_at between c.clicked_at and c.clicked_at + interval '7 days'
           ) then 1 else 0 end) as applied
from c
group by c.campaign_id
order by c.campaign_id;
AIプロンプト集計結果を貼るだけです
次の表は、会員向けメールの配信ごとの集計です。
campaign_id=配信、sent=送った会員数、opened=開封した会員数、clicked=リンクを押した会員数、applied=リンクを押してから7日以内に申し込んだ会員数です。
個人を特定できる列は含めていません。

1. 配信を行、sent・opened・clicked・applied を列にした表を、画像で描いてください。各欄に sent に対する割合を添え、割合の高い欄ほど濃く塗ってください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
   ・開封率が高い配信と、申し込みが多い配信は同じか
   ・申し込みが多い配信に、共通点はあるか
   ・配信の良し悪しを、どの数字で判断すべきか

(ここに集計結果を貼る)

SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。

使う表: mail_event(メール送信と反応)/form_submission(フォーム送信) (表の形は準備編)

試せなかったら

メールの記録とフォームの送信記録が、会員IDでつながっていないと、この表は作れません。
メール配信のツールで分かるのはクリックまでで、「その人が申し込んだか」はフォームの側にしか残っていないからです。

writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired

次に読む

会員ログの活用法 一覧へ