会員ログの活用法 第15回

メールの配信時間帯別に開封率を比べる

18時に送った配信の開封率は20%で、朝7時に送った配信(43%)の半分以下だった。

よくある状況

メール配信の報告では、配信ごとの開封率が並びます。開封率が低い回があると、件名や内容がよくなかったのではと考えがちです。

ただ、開封率は、配信した時刻でも変わります。医療従事者は、朝の始業前や昼休み、夜に帰宅してからメールを見ることが多いと言われます。診療中の時間帯に届いたメールは、ほかのメールに埋もれてしまうかもしれません。

会員ごとのメールの送信と開封の記録を、配信した時刻ごとにまとめると、時間帯ごとの開封率の傾向が見えます。件名や内容、配信した日も配信ごとに違うので、時刻だけの効果とは言い切れませんが、次に試す配信時刻の候補を決める手がかりになります。

配信した時刻ごとに、送った会員と開封した会員の延べ人数が分かるグラフ

開封率は、7時が43%、21時が40%、12時が34%、18時が20%。時間帯によって2倍ほどの差がある。

このグラフの数え方

  • 対象:2026年4〜9月の12回の配信。7時・12時・18時・21時に3回ずつ配信した
  • 各棒:その時刻に配信した3回分の合計。同じ会員も配信ごとに数えた延べ人数
  • 開封率:開封した会員の延べ人数 ÷ 送った会員の延べ人数
  • 言えないこと:配信ごとに件名・内容・配信日が違うので、差のすべてが時刻によるものとは言えない。次に試す配信時刻の候補を決める目安として使う

架空のサンプルデータで集計した例です。

これが分かると

  • 次の配信で、開封率の高かった朝や夜の時刻を試す候補にできます。
  • 開封率が低かった配信を、内容だけのせいにせず、配信時刻も含めて見直せます。
  • 会員ごとに開いた時刻を見れば、会員に合わせた配信時刻を考えられます。

ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。

試してみる

ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。

集計SQL件数と割合だけを出します
with s as (
  select campaign_id, min(event_at) as sent_at, count(distinct member_id) as sent
  from mail_event
  where event_type = 'sent'
    and event_at >= '2026-04-01' and event_at < '2026-10-01'  -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
  group by campaign_id
),
o as (
  select campaign_id, count(distinct member_id) as opened
  from mail_event
  where event_type = 'open'
  group by campaign_id
)
select extract(hour from s.sent_at)::int as send_hour,
       sum(s.sent) as sent,
       sum(coalesce(o.opened, 0)) as opened  -- 開封が0件の配信も残す
from s
left join o on o.campaign_id = s.campaign_id
group by 1
order by 1;
AIプロンプト集計結果を貼るだけです
次の表は、会員向けメールを、配信した時刻ごとにまとめた集計です(各時刻に3回ずつ配信しています)。
send_hour=配信した時刻、sent=送った会員数の合計(配信ごとに数えた延べ人数)、opened=開封した会員数の合計(同じく延べ人数)です。
個人を特定できる列は含めていません。

1. 配信した時刻ごとに sent と opened を並べた棒グラフを、画像で描いてください。各時刻に開封率を添えてください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
   ・開封率がもっとも高い時刻と、もっとも低い時刻はいつか
   ・時刻による差はどれくらいか
   ・配信の内容の違いも混ざっていることを踏まえて、どう判断すべきか

(ここに集計結果を貼る)

SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。

使う表: mail_event(メール送信と反応) (表の形は準備編)

試せなかったら

メール配信のツールで、開封が会員ごと・時刻つきで記録されていないと、この問いには答えられません。
会員IDで送信と開封がつながっていれば、会員ごとに開封した時刻も分かり、会員に合わせた配信時刻を考える材料になります。

writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired

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