会員ログの活用法 第1回
会員数が増えていても、登録した会員の4分の1は、登録してから一度もログインして利用していない。
会員サイトの月次報告では、まず会員数の推移が並びます。数が伸びていれば順調に見えますが、申し込みや問い合わせは会員数ほど増えていない、メールを送っても反応が薄い、ということがよくあります。
会員が来なくなる話は「休眠会員」としてよく語られます。ただ、休眠は一度は使っていた人が来なくなった状態です(第2回で扱います)。それとは別に、登録した日を最後に一度もログインしていない会員がいます。こちらは休眠ではなく、最初の一歩でつまずいている可能性があります。
アクセス解析ツールで見えるのは、訪問者数やページビューです。名簿の中の誰が一度も利用していないかまでは分かりません。会員IDでアクセスログと名簿をつなぐと、この人数を登録月ごとに数えられます。
登録月,登録した会員(人),一度も利用していない会員(人) 2026-04,66,16 2026-05,69,27 2026-06,74,19 2026-07,68,18 2026-08,60,14 2026-09,41,8
このグラフの数え方
架空のサンプルデータで集計した例です。
ここに挙げた使い方は一例です。サンプルの数字は架空のもので、実際の結果や施策の効果を約束するものではありません。
ここから先は、システム担当者に渡してください。集計SQLで出た結果を、AIプロンプトと一緒にAIへ貼ると、上のようなグラフと読み取りが返ってきます。
select to_char(m.registered_at, 'YYYY-MM') as reg_month,
count(*) as members,
sum(case when a.member_id is null then 1 else 0 end) as never_visited
from member m
left join (
select distinct member_id
from access_log
where member_id is not null
and accessed_at < '2026-10-01'
) a on a.member_id = m.member_id
where m.withdrawn_at is null
and m.registered_at >= '2026-04-01' and m.registered_at < '2026-10-01' -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
group by 1
order by 1;次の表は、会員サイトの登録月ごとの集計です。
reg_month=登録月、members=登録した会員数(退会者を除く)、never_visited=登録してから一度もログインしてサイトを利用していない会員数です。
個人を特定できる列は含めていません。
1. 登録月ごとに members と never_visited を並べた棒グラフを、画像で描いてください。各月に「一度も利用していない割合」を添えてください。
2. 次の点を読み取って、3行程度で教えてください。
・割合はおおよそ何割か
・割合が目立って高い月、低い月はあるか
・その月に、登録の案内や導線で何か変えたことがないか確かめるべきか
(ここに集計結果を貼る)-- 社内用:会員IDの一覧が出ます。社外のサービスやAIには貼らないでください
select m.member_id, m.registered_at, m.occupation, m.specialty
from member m
left join (
select distinct member_id
from access_log
where member_id is not null
and accessed_at < '2026-10-01'
) a on a.member_id = m.member_id
where m.withdrawn_at is null
and m.registered_at >= '2026-04-01' and m.registered_at < '2026-10-01' -- 期間。実際には集計する期間に差し替える
and a.member_id is null
order by m.registered_at;SQLとプロンプトは、準備編の汎用テーブルを前提にした例です。実際のテーブル名・列名に合わせて書き換えてください。動作や結果を保証するものではありません。
使う表: member(会員)/access_log(アクセスログ) (表の形は準備編)
会員の名簿とアクセスログが別々のシステムにあり、会員IDでつながっていないと、この問いには答えられません。
アクセス解析ツールで分かるのは「何人来たか」までで、「名簿の中の誰が利用していないか」は出せないからです。
writeWiredでは、会員IDの付いたアクセスログとメール・フォームの記録が最初から同じ場所に揃っています。会員サイトCMSとしてのwriteWired