CMSにデジタルマーケティング機能を統合。ライトワイヤード
これだけはおさえておこう CMSの基礎知識 その4.

CMSライセンスの種類

CMSってどういう料金形態があって、幾らくらいするものなの?という方に。

CMSライセンスの種類

CMSのライセンス(商品形態)は複雑になってきており、整理するのが難しいのですが、ここでは以下の3つに分けてご説明します。

オープンソース(無料)

オープンソースは、ソースコードが公開されており、自由に改良やカスタマイズが可能なライセンス形式で、商用・非商用を問わず利用できることが特徴です。CMSのライセンス料は基本的に無料で、その代表例として全世界で圧倒的なシェアを誇る「Wordpress」が挙げられます。広く使われているため、カスタマイズやプラグインの利用方法に関する情報は豊富ですが、基本的なサポートは提供されていません。また、頻繁にセキュリティの脆弱性が見つかるため、定期的なパッチの適用が必要となります。

「ライセンス料が無料、自由なカスタマイズが可能、プラグインが豊富」という点は一見魅力的に見えますが、その裏側では必要な基本機能だけが提供され、残りの部分は自社や制作会社に依頼してカスタマイズする必要があります。また、サーバーは自社で用意する必要があり、それには費用が発生します。

本来、CMSよりもブログ用のツールとして開発されたWordpressは、オウンドメディアやニュース系サイト、簡易的な企業サイトには充分な性能を発揮します。しかし、CMS管理者が増え、承認フローが必要になったり、製品情報などのブログ形式では表現しきれないコンテンツ、製品の関連性を表示する必要があるなど、ある程度規模が大きい企業のコーポレートサイトに対する利用は一部難易度が高くなることが予想されます。

商用(パッケージ)CMS―インストール型

国内外を問わず、ベンダーが独自に開発、あるいはオープンソースに機能を拡張したCMS製品です。自社でサーバーを用意し、そこにインストールして利用します。ほとんどが企業サイトや業種(人材や不動産など)に特化した複数人数でのWebサイトの運用を想定して開発されています。各社ともに多機能を謳っていることが多く見られますが、機能の数え方も、機能の定義もベンダーにまちまちなので機能数で優劣を決めるのは注意が必要です。自社で考えていることが実現できるか入念に確認しましょう。

ライセンス料は、各社大きな差があり、数万円のものから、構成によっては一千万円を超えるものもあります。買い取り方式で初期費用のみ終わるものと、継続してライセンス利用料がかかるものがありますが、最近では買い取り方式のものは少なくなってきています。

CMS設計、開発、導入、運用開始後のサポートや不具合発生時の対応、機能拡張などベンダーが対応するので安心して運用できます。セキュリティ面ではオープンソースを拡張した製品であったとしても基本的にベンダーが対応してくれますが、サーバーの調達、OSやネットワーク、ミドルウェアの導入、セットアップ、バックアップの設定、障害発生時の復旧手順など、インフラの運用面は自社の責任で行う必要があります。

商用(パッケージ型)CMS―クラウド型

近年の傾向として、CMSが動作するインフラ(サーバー、ネットワーク、セキュリティ対策、バックアップシステムなど)全体をベンダーが提供するクラウドベースのCMSサービスが増えてきています。機能やサポート内容は「商用(パッケージ)CMS―インストール型」と大差ありませんし、カスタマイズも対応しています。

ライセンス費用の面では、初期費用を抑制し、そのコストを毎月の使用料に分散させる方針を多くのベンダーが採用しています。これにより、初期費用の負担を軽減することが可能となります。

企業にとって、顧客との接点であるWebサイトの役割が増大するにつれ、より安全で安定した環境が要求されるようになりました。月間1,000万以上のアクセスがあるサイトも存在し、そのような重要なサイトの環境を自社で維持するのは大きな労力が必要になるため、クラウドベースのCMSへの需要が高まっています。

CMSライセンスの選び方

CMS(コンテンツ管理システム)のライセンスを選ぶ際には、以下の要素を考慮することが重要です。

CMSを導入する目的が何かを明確にすることから始めます。商品の販売、情報共有、顧客関係の強化など、ビジネスの目標により、最適なCMSは変わるかもしれません。さらに、必要となる機能(例:SEO対策、アナリティクス、マルチメディア対応など)を特定することも大切です。

CMSユーザーの技術スキルも考慮に入れます。一部のCMSはカスタマイズに高度な技術知識を必要としますが、他のCMSは直感的なユーザーインターフェースを提供し、特別なコーディングスキルがなくても使うことができます。

また、ライセンス料についても留意が必要です。オープンソースのCMSは無料で使用できますが、商用CMSは通常ライセンス料が必要です。さらに、インストール型とクラウド型のCMSでは、費用の発生タイミングや形式が異なるため、予算に合わせてどちらが適しているかを考えるべきです。

CMSはウェブサイトのセキュリティに直結しますので、CMSのセキュリティ対策も選択の重要な要素です。セキュリティ更新の頻度や速度、ベンダーサポートの有無などを考慮に入れるとよいでしょう。

そして最後に、問題が発生した場合や新機能を追加したい場合に、ベンダーやコミュニティから十分なサポートを受けられるかどうかを確認しておきましょう。

これらの要素をバランス良く考慮し、あなたの組織やプロジェクトに最も適したCMSライセンスを選びましょう。
\ CMSの導入をご検討中ですか? /

お問い合わせ・ご相談は
フォームからお気軽に

お役立ちコンテンツ

サイト内検索