サイトの構成は、継ぎ足しで崩れていく

公開したときのサイトには、考えられた構成があります。崩れるのは、そのあとです。

  • 新しい部署がサイトを使い始め、トップの直下に自分たちのセクションを作る
  • キャンペーンのページを、とりあえず空いている場所に置く。終わっても、そのまま残る
  • 同じ種類の情報が、製品の下にも、お知らせの下にもある
  • 使われなくなったセクションに、数ページだけ残っている
  • 置き場所に困ったページが、「その他」や「新着2」に集まる

どれも、その時点では筋の通った判断でした。一つずつは小さな継ぎ足しが、何年か重なると、全体として説明のつかない形になります。

組み直すべきかを見分ける

構成の見直しは大仕事です。組み直す前に、本当に必要かを見分けます。次のようなことが起きていれば、構成そのものに原因があります。

  • 見る人が迷う:同じ情報に入口が二つある。目的のページが、どのセクションの下にあるかを説明できない
  • 更新する人が迷う:新しいページをどこに作るか、毎回相談している
  • 担当と場所が合わない:一つのセクションを複数の部署が触っていて、誰の持ち物か分からない
  • 同じ内容が二つある:片方だけが更新され、もう片方は古いまま

置き場所を間違えたページが数ページあるだけなら、そのページを移せば足ります。構成全体を組み直すのは、上のようなことが繰り返し起きている場合です。

URLが変わると、何が起きるか

ページを別の階層へ移すと、多くの場合URLが変わります。URLが変わると、古いURLを指していたものが影響を受けます。

古いURLを指しているもの 起きること
サイト内のほかのページのリンク 直さなければ、リンク切れになる
ほかのサイト、過去に送ったメール、印刷物のQRコード こちらからは直せない。開くとページがない
検索結果 新しいURLが検索に載るまで、古いURLが表示される
ブックマーク、社内のマニュアル 開くとページがない

サイトの外から指されている古いURLには、こちらから手が届きません。よく使われる手当ては、古いURLを開いた人を新しいURLへ自動で送る設定(転送、リダイレクト)です。すべての古いURLに要るとは限りません。外からリンクされているもの、検索から人が来ているものを優先して決めます。

新しい構成の決め方

新しい構成は、二つの目線で考えます。

探す人の目線
見に来る人は、何を手がかりに探すのか。製品から探すのか、目的から探すのか、自分の立場から探すのか。いちばん多い探し方を、上の階層に置きます。

更新する人の目線
どのセクションを、どの部署が持つのか。セクションと担当がそろっていれば、「このセクションはこの部署が直す」と決められ、触ってよい範囲も場所で分けられます。

もう一つ、セクションの名前に部署名を使わないようにします。組織は、製品や情報の種類よりも頻繁に変わります。部署名で分けた構成は、組織変更のたびに崩れます。

移し替えの手順

1. 棚卸しをする
いまあるページを、すべて一覧にします。URL、タイトル、担当、最後に更新した日、残す必要があるか。

2. 捨てるものを先に決める
古いキャンペーン、中身が重なっているページ。移す前に、消すか、ほかのページにまとめるかを決めます。要らないものまで新しい構成に運ばないようにします。

3. 対応表を作る
古いURLと新しいURLを、1行ずつ対応させます。消すものは「削除」、まとめるものは「統合先」を書きます。転送の設定も、移したあとの確認も、この表をもとに進めます。

4. セクションごとに移す
一度に全部を動かさず、セクションごとに移して、そのつど確かめます。

5. 転送を設定する
対応表のうち、転送が要る古いURLについて設定します。

6. 担当の範囲を付け直す
新しい構成に合わせて、誰がどこを触れるかを見直します。

移したあとに確かめること

  • 主なページが、新しいURLで開く
  • メニューとパンくずが、新しい構成になっている
  • ページ内のリンクと画像が、正しく表示される
  • 転送を設定した古いURLが、新しいURLに送られる
  • 担当者が、自分の範囲のページを編集できる

移した直後だけでなく、しばらくのあいだ、存在しないページ(404)へのアクセスが増えていないかを見ておきます。対応表から漏れた古いURLが見つかります。

writeWiredでは

writeWiredでは、サイトの階層をディレクトリとして持ちます。ディレクトリの設定で決めたURLが、配下のコンテンツのアドレスの土台になります。

構成の組み直しに使う操作は、次のとおりです。

  • 一覧でチェックした複数のコンテンツを、まとめて別のディレクトリへ移動する。移動先を選び、対象の一覧を確かめてから実行する
  • 複数のディレクトリを、まとめて別のディレクトリの配下へ移動する。ディレクトリを移動すると、配下のコンテンツも一緒に移る
  • 移動後のパスは、「ディレクトリのフルパスを再構築」で付け直す
  • 移動しても、本文中の内部リンクや組み込みコンテンツの参照は、移動先に連動する
  • 移す対象を作業ボックスにまとめて進める
  • チェックした複数のコンテンツやディレクトリを、まとめて削除する
  • ユーザーごとに、ディレクトリ単位の管理権限を付ける。権限のないディレクトリのコンテンツは一覧に表示されず、書き込み権限がなければ閲覧だけになる

移し替えの手順には、次のように当たります。セクションごとに移すときは、そのセクションのディレクトリを移動すれば、配下のコンテンツも一緒に移ります。本文中の内部リンクと組み込みコンテンツの参照は移動先に連動するので、移すたびに本文のリンクを書き換える作業は要りません。新しい構成で担当とセクションをそろえておけば、ディレクトリ単位の管理権限で、触ってよい範囲を場所で分けられます。

サイトの外から古いURLを指しているもの(ほかのサイト、送ったメール、印刷物、検索結果、ブックマーク)は、この連動の外にあります。対応表を作ることと、古いURLへの手当ては、移動とは別に進めます。

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