会員サイト構築の記事会員制サイトの登録数を増やす!
登録のハードルを下げる方法

会員制サイトにおける最初のハードル、登録をストレスなくスムーズに行なってもらうために、注意すべき2つの点をまとめた。

会員制のメリットとハードル

サイトやサービスを会員制にすると、より複雑な機能を提供することが可能です。また、運営側がユーザーの属性や利用傾向を把握できることから、サービスの改善に役立てることができたり、個々のユーザーに最適化したお知らせを配信できたりといったメリットもあります。

しかし、たとえば「記事を読む」「資料をダウンロードする」など、名無しや匿名で使えるケースもあるシンプルな機能の利用に会員登録が必要な場合、これはユーザー側にとってはやはり負担となります。

慣れないサイト上の操作は、誰にとってもわかりにくく、おっくうに感じられるものです。PCやWebに慣れている人でも、操作に手間取りイライラしたり、トンチンカンなことをしてしまう可能性は十分にあるのです。会員制のサイト・サービスを作成するなら「慣れている人ならだいたいわかるだろう」といった意識を捨て、無事に登録完了してもらうため、無駄を省いて工夫を重ねる必要があります。

ここでは、会員登録を「面倒なもの」とする要因と、これを回避し、会員登録の背中を押す方法についてまとめました。

会員登録の4つのハードル

ここでは登録を「面倒なもの」「不必要なもの」と感じる要因を、以下4つに分類してみました。

  1. 登録のメリットが明確でない、魅力的でない
    Webでは、閲覧だけなら登録不要のサイトが大多数です。資料のダウンロードなども、無登録のまま利用できるサイトが少なくありません。たとえば、記事を全文読むためには会員登録が必要なメディアサイトを訪問したとしましょう。こうしたサイトでは、記事を読んでいる最中に「この先は会員登録が必要です」というメッセージが表示され、登録をするか否かを迫られます。この先にある情報が「登録をせずとも他のサイトでもっと簡単に手に入るだろう」というようなものなら、おそらくはここで離脱しますよね。
     
  2. 情報登録に手間がかかる
    サービスへの会員登録の際、グループとなっている複数のサービスに同時ログインできるアカウントの作成が必要となることがあります。この流れで見慣れないサービスに移動させられ、よくわからないまま情報登録を迫られ、結局離脱してしまったという経験はないでしょうか。こうした経験を持ち「会員登録は面倒なもの」という印象を持っている人は少なくないはずです。登録にかかる時間や手間は、離脱につながります。
     
  3. 情報登録が不安
    会員登録の際には、メールアドレスやユーザー名などの必要最低限の情報のほか、氏名・性別・職業などの入力が必要となるケースも少なくありません。しかし、この時入力する情報が提供する機能・サービスに直接関連のないものだった場合、ユーザーに「これらの情報は何に使われるんだろう」「情報の管理はどうなっているのか」というように、登録しようとする人を不安にさせてしまうことも「登録の手間による離脱」の遠因です。安心して登録を完了するためには、慣れないサイト上で情報収集をして、登録が安全であることを確認する必要があるためです。
     
  4. 登録の影響が不安
    登録を検討するユーザーは、サイトの機能やサービスに価値を感じているはずです。しかし、会員制登録によって「その価値が手に入る」以外のどのような影響があるかがわからなければ、これも不安につながります。会員登録により、多すぎるお知らせメールを受け取ることになってしまったり、そうしたお知らせメールの配信停止やサービスの登録解除の方法を調べるために時間を取られることを望む人はいません。かといって、文字情報の詰まった規約を隅々まで読んでから登録を行うことも、現実的ではありません。従って「登録するとどうなるんだろう……」と不安を感じさせてしまった場合も、登録完了前の離脱につながってしまいます。

会員登録の4つのハードルを下げる方法

では、上記4つのハードルをできるだけ低くし、登録完了してもらうためには、どのような点に留意すべきなのでしょうか。

  1. 登録のメリットが明確でない、魅力的でない
    サイトやサービスに興味を持ってくれた人たちに登録に踏み切ってもらうためには、できる限り「明確な利益」を提示することが必要です。上記でも例にあげたように「登録すると全文が読めるようになる」というのは、もっともわかりやすい方法のひとつです。その他にも「登録すると広告が消える」「未登録前では1日1回だったある機能の利用回数が10回になる」など、利用に関する制限を軽くすることでも、さまざまな利益を提供できる可能性があります。行動に値する明確で重要なメリットを提示しましょう。また、たった一度の利用のために会員登録しようとはなりませんよね。登録のメリットを見直すなら「リピーターに対してどのような価値を提供できるのか」を再考してみましょう。
     
  2. 情報登録に手間がかかる
    登録にかかる時間や、入力が必要な項目の数を把握していますか?また、登録項目は、本当に必要な分だけの、簡潔なものになっているでしょうか。できる限り簡単に登録できるよう、無駄や余分を削ぎ落とせないか、ユーザーにかかる負担を今一度見直してみましょう。「できれば欲しい」という項目は、任意で後から入力してもらうことも検討してみてください。登録の結果、ユーザーがサイトやサービスを気にいり、繰り返し訪問してくれたなら、より便利に使うために役立つ情報入力には、自然と協力してもらえます。
     
  3. 情報登録が不安
    登録時に入力した情報を運営側がどう使うか・どう管理するかが登録時に確認できれば、ユーザー側としては安心です。しかしその一方で、登録フォームを設置したページの情報量が増えると「登録には手間がかかる」という印象が強くなってしまいます。利用規約やプライバシーポリシーへのリンクを設置することもできますが、これも登録フォームのあるページからの離脱の可能性をあげてしまいます。多くの説明を加えるという方向性ではなく、安心できるデザイン・サイトを作るという方向性で登録ユーザーの不安を払拭できないかを試してみてください。
     
  4. 登録の影響が不安
    登録の懸念事項として、登録情報の公開範囲が問題となることもあります。登録に伴いプロフィールページができたり、ユーザー同士の直接の交流が生じる場合「サイト上でどのような情報が公開されるのか」「入力した情報のうち、何がどのように公開されるのか」という点は、ユーザーの懸念事項です。一般公開される情報があるなら、登録時点で確認できるよう、それぞれの入力項目ごとに明確に提示しましょう。

貴重な登録ユーザーを離脱させないために

ユーザーにとって登録は大きなハードルですが、その一方で、登録に関心を持ってくれたユーザーは、サイトやサービスに興味を持ってくれた貴重なお客様です。

この人たちを無駄に消耗させ、サービスから心が離れてしまう・親しみが薄れてしまう、という非常にもったいない事態を引き起こさないために、工夫を重ね、登録のハードルをできる限り下げていきましょう。

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