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2016年12月のAmazon Dushボタンの日本上陸、Amazon Goの発表。Amazonの新展開は、2017年以降のECやインターネット、消費行動をどう変えるのか。

Amazonのビッグニュースに思うこと

2016年12月5日、Amazonから2つの大きなニュースがありました。ひとつめは、ワンタッチEC・Amazon Dushボタンの日本上陸。もうひとつは、実店舗への進出(Amazon Go)です。

Iot(モノのインターネット)やディープラーニングといった言葉を耳にしつつも、そうした技術が日常に、当たり前のように現れるのはまだまだ先のことのように感じていませんか。

Amazon DushボタンとAmazon Goは、そうした新しい技術が確かにこれからのビジネス、生活につながっていることを肌で感じる非常に面白いものでした。定着すれば、インターネットやWebだけでなく、生活そのものが大きく変わるかもしれません。

今後の展開に、ますます目が離せませんね。

Amazon Dushボタンとは

Amazon Dash Button(Amazon公式サイト)
https://www.amazon.co.jp/b?node=4752863051

Amazon Dash Button(Youtube公式動画)
https://www.youtube.com/watch?v=EHMXXOB6qPA

Amazon Dashボタンは、押すだけで消耗品などを注文できるボタンです。ボタンはフックやシールで壁にくっつけることができます。台所洗剤のボタンなら台所に、トイレットペーパーのボタンならトイレにと、商品のすぐそばにボタンを置いておけば、少なくなった時にすぐ注文でき、買い忘れの心配もありません。

ボタンの利用に必要なものは以下。

Amazon Dushボタンの利用に必要なもの

・ボタン本体
・スマートフォン
・Amazonショッピングアプリ
・Amazon プライムへの登録
・Wi-Fi

ボタンは購入時500円がかかるものの、ボタンから商品を買えば全額キャッシュバックという実質無料のシステムです。

ボタンを手に入れたら、アプリから「ボタンを押した時に発注する商品」を選んで設定*し、ボタンをWi-Fiにつなげば準備OK。あとは商品がなくなりそうなタイミングでボタンを押せば、それだけで注文完了、商品を補充できるというわけですね。
*ボタンから購入できる商品は1つだけではありません。同じブランド・同カテゴリの商品からいくつか選択可能です。

なお注文内容はアプリへの通知やメールで確認できます。一定時間内なら変更・キャンセルも可能。商品が届くまでは再注文を受け付けないシステムなので、重複による発注ミスも予防できます。便利ですね!

この記事を書いている2016年12月末現在では、全42種類のカテゴリの商品をAmazon Dushボタンで購入可能です。
 

Amazon Dushボタンから購入可能な商品カテゴリ

・トイレットペーパー
・洗濯用洗剤
・台所用洗剤
・消臭芳香剤
・消臭柔軟剤
・液体歯磨き
・カミソリ(替刃)
・シェーバークリーナー
・はぶらし/歯磨き粉等
・シャンプー/リンス等
・デオドラントスプレー
・洗顔料
・ミネラルウォーター
・野菜ジュース
・お茶
・シリアル
・インスタントコーヒー
・ノンアルコールビール
・ペットフード
・おむつ
・リハビリパンツ

商品カテゴリごとにボタンが用意するのではなく「ウィルキンソンボタン」「エビアンボタン」というように、ブランドごとにボタンがあるのは面白いですね。

Amazon Dushボタンがもたらすもの

Amazon Dushボタンが消費者にもたらす最も大きなものは、買い忘れ防止でしょう。筆者はボタンがなくてもAmazonでの商品購入が不便とは感じませんが、それでも気づいたその場で注文とはいきません。ボタンを使えば、日用品を切らしてしまう場面は減りそうです。

その一方、このボタンが売り手にもたらすものはリピーターです。商品を選択・検討することなく、なくなれば単に同じ商品を発注する、というこのボタンは、ブランドにとっては繰り返し購入を約束する夢のツールですよね。
あとは、楽に買い物をしたい買い手と、リピーターを獲得したい売り手の利害が価格面で一致するのか?という点が気になるところです。

また、同じ「ミネラルウォーター」というカテゴリであっても、ウィルキンソンならウィルキンソンボタン、エビアンはエビアンボタンを使わないといけない、という部分は正直面倒です。自分がいつも使っているメーカーのボタンがないのでボタンが使えない、という人も多いでしょう。

しかしAmazon Dushボタンは、こうした現状の不便さを乗り越えて進化していくものではなく、より便利なサービスのための過渡期を支えるものかもしれません。というのも、Amazonにはすでに次の波、Amazon Dash Replenishmentが控えているからです。

・Amazon Dash Replenishmentとは?(Amazon公式サイト)
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4830978051

Amazon Dash Replenishmentは、インターネットに接続された電化製品が「直接」「自動的に」消耗品を発注するサービスです。たとえば炊飯器はお米を、コーヒーメーカーはコーヒーを自動的に注文してくれます。ボタンを押す必要すらありません!現在のAmazon Dushボタンの機能を、主体となる機器が飲み込むイメージです。

今後はAmazon Dushボタン単体でなく、Amazon Dash Replenishmentを含めて注目が高まっていくのではないでしょうか。

Amazon Goとは

Amazon Go(Amazon公式サイト)
https://www.amazon.com/b?node=16008589011

Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology(Amazon公式動画)
https://www.youtube.com/watch?v=NrmMk1Myrxc

Amazon Goは、レジを通さず買い物ができるお店です。Amazon Goのお店に入る時には、アプリを起動し、チェックイン。その後は、棚からほしいものを選び、そのまま自分のカバンに入れお店を出れば決済が完了します。

【Amazon Goの利用に必要なもの

・スマートフォン
・Amazon Goアプリ
・Amazonアカウント
※Amazon Goの店舗に足を運ぶ必要があります!

お店では「Just Walk Out Technology」と呼ばれる技術で、製品を棚から取ったり、戻したりする動作を自動的に検出しているようですね。検出結果に応じてアプリのバーチャルカートに商品を出し入れするので、決済前のキャンセルや変更も可能です。

支払い金額は、お店を出た後、自動的にAmazonアカウントに請求されます。従来通りの万引きが成立しない、まったく消滅してしまうということになりますね!

正直、現実離れしたお話に聞こえますが、Amazon Goの店舗はすでにシアトルでAmazon従業員向けにベータ稼働中とのこと。2017年には、一般に向けた開店を予定しているそうですよ。

Amazon Goがもたらすもの

Amazon Goが消費者にもたらすのは、今までと全く異なるスマートな買い物体験です。子ども連れのとき、疲れている時など事情がある時はもちろん、レジに並ばず買い物ができるというのは魅力ですよね。お金やお財布に触る必要すらなく、ものを買うという行為自体が極めてシンプルになります。

一方、店舗にもたらすものは何かというと、まずはレジ担当者の人件費のカットが思い浮かびます。従来通りの万引きがなくなることも、コスト削減になりそうです。
また、ECサービスとしてのAmazonの強みのひとつに膨大なデータが活用できることがあげられます。誰が何を買った、という巨大なデータからユーザーにレコメンドするシステムはECを大きく変えました。翻って実店舗となるAmazon Goでも、同種のことが起きるのではないでしょうか。

Amazon Goは実店舗でありながら、ユーザーの動線、手に取ったもの戻したもの、実際に買ったもの、すべてデータになります。把握することが可能です。また実店舗であるという性質上、商品だけでなくユーザーの情報=どんな人が買っているのか、という側面も、これまでよりもさらに詳細に追跡・蓄積可能でしょう。このデータから実店舗が進化する時、また新しい変化が起こりそうですね。

しかしながら、Amazon Goの店舗、システムを維持するためのコストは(想像の範囲ですが)けして小さくないでしょう。また、従来の万引きリスクには対応ができても、Amazon goのシステムにどのようなトラブルが発生するかは、実際に運用してみないとわからない部分も多分にありそうです。

それでも、そのあたりの何が起こるかのわからなさも、2017年とすぐ先に迫った実店舗の開店への期待感の一端を担っていそうです。成功するか否かに関わらず、2017年のAmazonには、ますます要注目!ですね。

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